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HRツール「Ascend」立ち上げに学ぶ起業のヒント|Be Human-Centered 

2023/01/17

Moon Creative Lab(以下、Moon)がパンデミック後に合わせて新しく構築した新入社員用オンボーディングツール「Ascend」。プロジェクトをリードしたHRメンバー、モニーク・ライリーが「0→1」のツール開発を経験して得た学びとは? 

Startup Learnings Ascend


起業家になるためのヒント

  1. できるだけ早く、多くのユーザーから話を聞く
  2. 少数精鋭のチーム編成で、素早い意思決定を実現する
  3. アイデア記録やタスク割当のシステムを構築して効率化
  4. どんなこともできるだけ早く話を切り出し、自らが意思決定者となる
  5. 「0→1」の挑戦は誰にでもできる

「Ascend」とは、新入社員の最初の一歩に寄り添い、仕事への満足度を高めるために、Moonが開発したオリジナル・オンボーディングエクスペリエンスツールです。オンボーディングとは、入社手続きを含む職場環境に早く慣れるためのプロセスのこと。このツールでは、入社日の2週間前から90日間で、会社の価値観やこれまでのプロジェクトに関する情報などをすべて提供します。

私はHRの担当者として、まさか自分がMoonの社内起業家(アントレプレナー・イン・レジデンス/EIR)になりプロジェクトをリードすることになるとは思っていませんでした。ここは何が起きてもおかしくない会社です。

「Ascend」は、HRチーム全体にとって大胆なアイデアであるだけでなく、実験の場へと大きく一歩踏み出す必要があるプロジェクトでした。社内起業家としてプロジェクトを進めた経験を振り返ると、いくつか重要な教訓があったと感じています。 

1.できるだけ早く、多くのユーザーから話を聞く

私たちは、まずデザインツールのFigmaを使って、初期のプロトタイプとなる簡単なユーザージャーニーを構築し、ユーザーテストを行い、フィードバックを集めました。

最初に行ったこのテストは非常に効果的で、現在の「Ascend」に備わっている機能のアイデアもここから得ることができました。

チーム内ではもっと早い段階でもっと頻繁にフィードバックをもらう機会を設定することもできるだろうと話しています。もちろん、大切なのはインタビューするユーザーの数だけではなく、フィードバックから得られる情報の質だということも忘れてはいけません。 

2.少数精鋭のチーム編成で、素早い意思決定を実現する

当初、私たちは5人のチームでプロジェクトをスタートしましたが、段々と会議に参加する人の数が増えていきました。ピーク時には、アイデアを出すためのMTG、チーム内のMTG、または黙々と作業する日であっても、常に10人以上が参加していました。

多様な視点を取り入れることは重要だと信じていますが、「キッチンに料理人が多すぎる」と優柔不断になりやすく、素早く意思決定できないことに気づきました。そこで、コアチームを再び5人に縮小することを決定しました。

これにより、早く作業を進め、意思決定を行い、締め切りに間に合わせることができるようになりました。 

3.アイデア記録やタスク割当のためのシステムを構築して効率化

コアチームが確立されると、エンジニアが常に更新された情報をメモに取り、各MTGでタスクとTo-Doリストの進捗状況を確認していきました。

そうして、今までMTGで話した重要なトピックや完了済みのタスクを、整理して確認したり検索したりできる場所を作り、チームは少しずつ効率的に業務を進められるようになっていきました。

このときに構築した作業手順が、様々なアイデアや思考を保存し、管理するための基盤となっていきました。 

Ascend Moon Team Organization

4.どんなこともできるだけ早く話を切り出し、自らが意思決定者となる

「0→1」でプロダクトを構築するのは簡単ではありません。

誰かの言葉からインスピレーションを得たり、ブレーンストーミングやミーティング外での会話からアイデアを少しずつかき集めたりしながら実用可能な製品を完成させるまでには、時間だけでなく様々な場面で意思決定力が必要とされます。

私たちHRのメンバーは普段Moonの社内起業家に対して、「大きなビジョンを持ち、悩んだ時は難しい方の選択肢を選ぶべきだ」とよく話していました。そして、今回は私たち自身がその考えを実践する番だったわけです。結果「難しい方の選択肢を取ること」がどれだけ大変なことか、身をもって経験することになりました。

個人的な経験から言えば、プロジェクトの成功を目指して前進し続けるためには、「私ならきっと乗り越えられる」と自分自身を鼓舞することがとても重要でした。 

5.「0→1」の挑戦は誰にでもできる

ここまで、私が学んだことを4つのヒントにまとめて紹介しましたが、成長していく過程には、新たな課題や克服しなければならないハードルが次々と現れます。

「Ascend」の立ち上げに取り組んでいたときのことを振り返ると、毎日が新しい学習や発見の連続でした。この経験があるからこそ、今はMoonの社内起業家の大変さがよく理解できます。

最後に5つ目のヒントとして伝えたいことは、起業家としてプロジェクトを成功に導いていくためには、何度失敗しても挫けない我慢強さが必要ではあるものの、誰にだってゼロから何かを生み出すことはできるということ。ここで紹介したことを通じてそう思ってもらえたら何よりです。

今後も「Ascend」の最新情報について、お伝えしていく予定です。

 

文/モニーク・ライリー
HR Business Partner
monique@mooncreativelab.com

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