Moon Stories

Moon Pride Month|アートとともにインクルーシブなコミュニティを祝福

2023/08/16

Moon Creative Labは、私たちの創造性、革新性、Human-Centered(人間中心)の考え方を支える、インクルーシブで多様性のあるコミュニティづくりに取り組んでいます。

国際プライド月間である6月は、私たちが関わるLGBTQIA+コミュニティにスポットライトを当てる絶好の機会でした。

私たちは社としてプライド月間を祝うために、LGBTQIA+コミュニティを理解するための学習セッションやディスカッション、トリビアの紹介などを、だれもが楽しめるようなアクティビティとして企画し、実施しました。

地域に根ざしたアート・ショーを企画し、アーティストたちによるクィアをテーマにした作品の公開なども行いました。具体的には、世界中のデジタルアーティストから作品を募集した後、表参道にあるMoonの東京スタジオで、アート・ショーとしてポップアップ・エキシビションを開催しました。

だれもが自由に参加できるイベントで、クィアをテーマにした美しいアートをオフィス中の窓や壁に展示しました。来場者は、LGBTQIA+コミュニティを称えるアートを鑑賞しながら交流し、オープン・マイク・セッションで多様なコミュニティの構築について語り合い、仲間の声に耳を傾けることができました。

 

「来てくれた人たちはみなさんとても穏やかで、ただただおしゃべりを楽しんでいました。クィアだけでなく、その友人たちにとっても素敵なイベントだったと思います。オープン・マイクでは、自分のやっていることや、共有したいことについて話すことができ、本当に楽しかったです」と参加者の一人であるアーティスト、ホアン・ファンは話します。

 

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この展示会で注目のアーティストにも選ばれたホアン・ファンの作品。

ホアンは、アート作品のインスピレーションを、バインベオ(Bánh Bèo)と呼ばれる伝統的なベトナム料理から得たと言います。

 

「面白いコンセプトになると思ったんです。ベトナム語のこのスラングは、形容詞として使われる場合は少しネガティブな印象を与えるかもしれません……。ぼくたちは新しい世代だから、そういう考え方を変えたかったんです。“フェミニン=変”という意味にならないように」

 

ホアンはバインベオのイラストを使う意味について考える一方で、このスラングを再定義したいという意志を強調するために、自信に満ち溢れた感性を描き入れたかったと続けます。

作品の登場人物は、ヴォーギング(ファッション誌VOGUEに登場するモデルのように立ち振る舞うことを意味する)のような、さまざまなポーズで描かれています。とくに、あるキャラクターは、性別を超えた文化的アイコン、グレイス・ジョーンズによく似ています。

 

「グレイス・ジョーンズが大好きなんです。このシーンに登場する人たちは、自信にあふれ、エネルギーを発揮し、自由に自分を表現している。だから、この2つのピースを組み合わせたら、楽しいものになると思ったんですね」

 

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ホアン・ファン

ホアンのアート作品は、細部を見るたびに新しい気づきを得られるようなすばらしい表現が描き込まれています。それらは単に装飾として描かれているのではなく、一つひとつの表現に意味や象徴があり、観察者に何かが伝わることを願ってつくられたものです。

 

「私の作品はカラフルです。登場人物のポーズから、ポジティブなエネルギーを感じてほしい。ディテールに目を向ければ、小さなものも見えてきます。少し時間をかけて、作品を見る目線をいろいろなところに移してみてほしいと思います。小さくシンプルなものであっても、それぞれに意味があるから楽しいのだと思います。例えば、マニキュアは “私って可愛い!” みたいな感じ。唐辛子のイメージは、“スパイシーな人” という感じ」

 

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MoonのシニアFP&A(ファイナンシャルプランニング&アナリシス)を務める小野寺 優は、プライド・アートショーのような多様性を祝福するイベントは、Moonの文化を祝福し、世界と共有する方法だと考えていると話します。

 

「Moonは多様性を体現する場所で、私たちの多くはMoonに自分らしくいられる自由があることを誇りに感じているはずです。今回のプライド・イベントが、参加者にとって、私たちMoonの文化を見て、感じて、体験する、すばらしい機会になっていたらなと思います」

 

デザイン・リード、マテウス・レゼンデは、会社全体におけるLGBTQIA+コミュニティの認知や理解度を高め、Moonが安全で、歓迎され、インクルーシブな場所であることを示すために、プライド・アートショーの制作に協力しました。

 

「クィアだけでなく、アライの人たちが共存し、お互いのストーリーを学ぶことができる安全な空間をつくりたかったのです。退屈なプレゼンテーションではなく、人々が本当の自分を自由に表現できる喜びの空間をつくることが目的でした。そして、アライがその対話に参加することが重要でした。クィアという存在の周りには、目に見えないものや無知がたくさんあります。議論のためのスペースやメディアを開放することで、隠れるしかないと感じていた影から人々を救い出すことができます。クィアはどんなところにも存在しており、その存在は認められ、守られ、祝福されなければなりません」


イノベーションと創造性に関して、文化的に多様なチームは同質的なチームを凌駕します。Moonには、Human-Centered(人間中心)であることが価値観の中心にあります。

そして、その価値を示し、実践するためには、背景や志向、あるいはどのようなアイデンティティを選択するかにかかわらず、すべての人間を歓迎し、愛を体現し、包み込むこと以上の方法はないでしょう。

Moonでは、今後もさまざまなイベントの開催を予定しています。最新情報は、Moonの公式Twitterや、ニュースレターなどでご紹介していきます。ぜひフォローを。

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