Moon Creative Labは、あらゆるバックグラウンドを受け入れて歓迎する職場環境や文化の創造を常に優先してきました。
多様性は私たちの強力な武器です。起業家やイノベーターが新たなビジネスアイデアを実現できるように、Moonには独自の経験、知識、情熱、技術を有する人材が数多く在籍しています。
多様性ある環境や文化の創造は簡単ではなく、偉業と見なされる多くの仕事と同じように、終わりのないハードワークが必要とされます。その仕事を評価されることには想像以上に大きな意味があると言えるでしょう。
Moonは、work with Prideが運営するPRIDE指標2023で最高評価となるゴールドの認定を受けました。PRIDE指標とは、ダイバーシティ・マネジメントの推進・定着に取り組む日本の企業を評価するための指標です。学術研究機関、NGOなどの外部有識者で構成される審査委員会が、企業の取り組みを5つの側面から評価します。
各カテゴリーでは、認証の取得に必要な具体的行動に対してポイントが与えられます。
Moonは、LGBTQIAを自認する人々を支援・保護する方針を明確に打ち出すだけでなく、彼らにとって安全なスペースを作り、アライシップを高めるための行動をとるなど、できる限りの努力と配慮を行ってきました。
たとえば、「Pride Art Show」や「Open Mic Session」、考えや視点を共有できるディスカッションなど、様々なイベントを開催することで、コミュニティやアライの規模を拡大するだけでなく、コミュニティ間の理解を深めてすべての人の声が届くように努めています。性別にとらわれない言葉を使い、自認する代名詞を使い、性別適合の手続き中も継続的にサポートするなど、お互いを心から支え、受け入れています。
私たちは、多様性、公平性、インクルージョンのすべてにおいて、変化を生み出すための意図的な行動が必要であり、その仕事に終わりはないと考えています。今回「PRIDE指標2023」の表彰式でも明示されていたように、必要とされるのはMoonという一つの団体の行動だけに留まりません。
Moonでデザイン・リードを務めるマテウス・レゼンデは表彰式に出席した際、LGBTQIAの人々にとって安全で協力的な職場コミュニティ作りに向けて、日本企業が大きく前進していることを目の当たりにした一方で、まだ多くの仕事が残されていることも認識しました。
マテウス・レゼンデのコメントを紹介します。
“「Pride指標2023レポート」では、326社がゴールド、56社がシルバー、15社がブロンズの認定を受けました。多くの企業が取り組んでいるという事実は感動的なことですが、認証の申請をした企業の数と、国内で設立された企業の数を見ると、まだまだやるべきことがたくさんあることは明らかでした。
ダイバーシティが尊重され、インクルージョンが実践されている職場であることを誇りにしているMoonでも、LGBTQIAの人々に対する安全な空間づくりや平等に関する方針と行動をさらに改善するためには、人事部とチームの有志によるハードワークが必要でした。
今回、初めてwork with Prideのゴールド認定を取得し、達成感で胸がいっぱいですが、まだまだ改善する余地があることを実感しています。その認識は、表彰式で主催者たちからも明確に伝えられていました。企業空間、そして社会におけるクィアという存在の「ノーマライゼーション(当たり前の存在とすること)」、そしてアライの役割について、ゲストスピーカーも繰り返し伝えていました。
表彰式でインタビューに応えた歌手の與 真司郎(あたえ・しんじろう)さんは、LGBTQIAの人々の生活を内側から変え、ノーマライゼーションのための行動を呼びかけていました。彼は、クィアの誰もがカミングアウトしたいときに安全にできるようにならなければならず、理想的なシナリオは社会における多様な性的指向と性表現のノーマライゼーションでなければならないと、強調して伝えていました。
群馬大学の高井 ゆと里(たかい・ゆとさと)教授のプレゼンテーションも素晴らしい内容でした。彼女は講演の中で、トランスジェンダーの一人ひとりの苦闘に注意を向けようとしました。たとえば、レズビアンやゲイに対する不平等が根深い問題になっていますが、トランスジェンダーの人たちは貧困やメンタルヘルスに関する終わりのない課題のサイクルの中で苦しんでいます。彼女は、企業の人事部門の代表者を多く含むその場にいた人々に、トランス・コミュニティの苦悩を改善する手段を考え、行動を起こすよう呼びかけました。彼女のプレゼンテーションは、聴いていた人々の心に、深い感動と、まだやるべきことがたくさんあるという認識を刻み込みました。”
プライド認証はMoonにとって単なる会社の目標ということではなく、ホームページやオフィスの壁に認証マークを飾って多様性ある文化を主張するパフォーマンスでもありません。この認証は、LGBTQIAの課題についてさらに学び、コミュニティの人々の職場環境を改善する機会であり、work with Prideの存在とその働きかけは、企業が、社会、学術研究機関、政府といかに有意義な対話を続けていくかを象徴する代表例と言えます。
Moonはプライドを持って働くことをすでに実践していますが、今後改善できる余地がどれだけあるのかや、取り組まなければならないことは何なのかが見えてきています。職場環境において、多様性、公平性、インクルージョンをどのように改善できるのかアイデアをお持ちの方は、ぜひhello@mooncreativelab.com までご連絡ください。
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