このブログの執筆者: Subaru(Ting Yan Wong)。Moon Creative Labのデザインリード。プロダクトデザインとリサーチを通じてインパクトあるソリューションを生み出すことに情熱を注ぐ。eコマースやロジスティクス、ヘルスケアの分野で、ビジュアル、プロダクト、ブランディングに携わりながら、イノベーションに注力し、生活をより豊かにするためのデザインを追求。デザイン、プロダクト・イノベーション、ビジネス戦略とクリエイティブ・ソリューションの連携に関心がある。
これまで多くの人々と一緒にデザイン思考を学び、そのたびに新鮮でワクワクする経験をしてきました。各プロセスを理解して「なるほど!」と納得した人々を見ると、自分が初めてデザイン思考を学んだときのことを思い出します。
最初は複雑な手法に思えましたが、実践を重ねるうちに、これは決して特別な人だけのものではなく、誰でも身につけられる考え方なのだと気づきました。むしろ、デザイン思考に慣れるほど、日常のさまざまな場面で活用できるようになり、問題解決がより創造的で楽しいものになっていきました。このブログでは、デザイン思考を日常に取り入れる方法について紹介します。
デザイン思考と聞くと、ビジネス戦略やイノベーションのように、体系的なもの、高度なものが思い浮かびます。事実、ある一定のプロセスを踏む必要があるため想像しにくいかもしれませんが、デザイン思考は大小を問わず色々な日常の課題を解決するために活用できるのです。
具体例を紹介しましょう。
デザイン思考の素晴らしさは、実験し、学び、改善することにありますので、ぜひこれから紹介するプロセスをヒントにして、今直面している課題に取り組んでみてください!
デザイン思考を応用すれば、スケジュールの整理やコミュニケーションの改善など、多くのことをよりスムーズで楽しいものにデザインすることができます。
では、どうすればいいのか?まずは下記のプロセスを理解することから始めてみましょう。
これらを日常の生活に当てはめて考えてみましょう。次の段落で、私自身の実例を紹介したいと思います。参考にしてみてください。
数か月前、私はひどい腰痛に悩まされるようになりました。まだ30代なのに、こんなに早く体の不調を感じるとは……と思いましたが、このまま放っておくと悪化するかもしれないと考え、解決策を探し始めました。
共感&問題定義:原因を理解する
まず、自分の生活を振り返り、腰痛の原因を探りました。
より詳しく知るため、近所のカイロプラクティックに行きました。そこで言われたのは、「体幹の筋力不足が正しい姿勢を保てない原因になっている」ということでした。
アイデア発想:解決策を考える
この気づきをもとに、腰痛を改善するためのアイデアを考えました。ドアにメモを貼り、思いついたアイデアをリストアップ。その中から、次の3つのアプローチを3か月間試すことにしました。
プロトタイプ&テスト:試してみる
この3つの方法を3か月間実践し、経過を記録しました。結果、ジムでトレーニングを継続したことで腰痛が大幅に改善! 体が軽くなり、仕事に集中しやすくなっただけでなく、運動を習慣化するモチベーションも上がりました。
改善&継続:次のチャレンジへ
現在の課題は、「どうすれば継続的に運動を続けられるか」です。次のヘルスチェックまでに、さらに効果的なトレーニング習慣を見つけることを目標に、引き続き試行錯誤を続けています。
私の体験談を読んでみて「自分もデザイン思考を試してみたい!」と思った人へ。そんなときは、まず小さな実験から始めるのがおすすめです。大切なのは、完璧を目指さず、試して学ぶこと。失敗も、それ自体が貴重な学びになります。
「何から始めればいいかわからない」という方は、周りの人を巻き込むのも良い方法です。家族や友人、同僚と一緒にアイデアを出し合いながら解決策を考えることで、より楽しく実践できるはず。
あなたの最初のデザイン思考チャレンジは何にしますか?
日常のどんな課題に、デザインの力を活かしてみたいですか?
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